| エル・サロン・メヒコ(サロン・メキシコ) アーロン・コープランド指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団 米Sony Classical SM3K 46559 (The Copland Collection, 1936-1948) |
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1932年の秋、コープランドは初めてメキシコを旅した。彼はトラクス
カラという所の小さな村に2ヶ月間滞在したが、メキシコ・シティを度々訪れることもあった。この滞在中、コープランドはメキシコを主題にした作品を書くことを考えていた。彼はトラクスカラでの経験から、地方色豊かで伝統的な文化から楽想を得ることもあったようだが、結果的にはもっと都会的な踊りの力強さに圧倒されたようだ。
コープランドは曲を、メキシコ・シティにある人気のダンスホールにちなんで《エル・サロン・メヒコ》と名付けた。作曲者によれば、彼は「このダンスホールの中に、メキシコの『人々』とのいきいきとした触れ合い」を感じ、「その情感をアメリカ人に土産として持ち帰りたい」と思ったそうだ。音楽的には「どぎつく、味わいがあり、暴力的でもありそうな」ダンス音楽が、作品の性格づけに強く影響している。 コープランドの自作自演は、オーケストラに若干弱さが感じられる。また作曲者のオーケストラの扱いは室内楽的で、作品をきちんと整えようとする趣が強い。アメリカのオーケストラのスピード感や威圧感を知った人には物足りないかもしれない。しかしメキシコ人のエドゥアルト・マータの演奏は、これにも増しておとなしく、もしかするとそういうのがメキシコ音楽に近いのか? と思われることもある。残念ながら、それは筆者の乏しい知識では分からない(同じマータでも、<ロデオ>は白熱の演奏だった)。初演者のカルロス・シャベスはどのように演奏したのだろうかと考えさせられる(なおアメリカ初演は、NBCラジオ放送で、指揮はエイドリアン・ボールトだった(98.2.27、05.04.17.訂正)。 |
| レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー Sony Classical |
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| 迫力のある熱演。ただし時々コントロールを失い、荒っぽさが表にでることもある。「メキシコ風」という点にこだわると面白さが薄れてしまっているかもしれない。しかしアメリカの、バーンスタインの若々しさが体感できる秀演である。(98.2.27、05.04.17.修正) | |
| アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団 RCA |
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| シンフォニックな響きの爽やかさを保ちながら、スピード感も決して失うことのない秀演。やや折り目正しすぎるきらいはあるが、楽曲への真摯なアプローチには好感が持てる。(98.2.27、98.5.20.、98.5.30.修正) | |
| 赤い仔馬 サウンドトラック 米Varese Sarabande STV 81259(LP) |
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スタインベックの同名の名作を映画化したもののサウンドトラック。一部は組曲となっているが、これは1948年に録音された78回転盤から起こされたもの。もともと商業的録音としては考えられていなかったものだという。収録されたものを全部合わせても30分に満たないようだ。(03.12.22.) |