PBSドキュメンタリー『南北戦争』(サウンドトラック) 米Helicon Classics HE 1002 |
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アメリカの公共テレビ放送PBSで数年前に
話題になったドキュメンタリー番組「南北戦争」のサントラ 盤。おそらくこのCDを買った人は、番組のテーマ曲になったAshokan
Farewellを真っ先に聴くのではないかと思う。これはジェイ・アンガーというフィドル奏者の作った南北戦争のイメージ音楽(インストルメンタル)
で、南北戦争時の音楽ではない。しかし、なんとも魅力的な旋律だ。厳しく言えば、これはノスタルジックでやや感傷的な音楽だが、悲惨な戦争がこんな風に回
顧されるのがアメリカ風なんだろうか。 Ashokan Farewell以外の曲は、おそらく番組でBGMとして使われた「南北戦争」関連の曲。聴いた感じすべてモダン楽器による演奏で、吹奏楽の演奏はややア ンサンブルが粗く、もう少し元気がほしい。番組自体は従軍兵の手紙の朗読を中心として構成されているので、やはりそれを邪魔しないようなBGMとして演奏 されているのかもしれない。 筆者個人としては、アレンジがあまり好きではないし、録音も人工的だと思うが(ポピュラー音楽では普通のこと)、番組を実際にご覧になった方は楽し まれると思うし、テレビ番組のサントラと割り切ってしまえば、それなりに面白いのかもしれない。 (1999.5.11.、2002.8.15. 改訂) |
南北戦争の歌(オリジナル版楽譜からの初録音) 米New World NW 202-2. |
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オリジナル版というのは、南北戦争当時に出
版された楽譜のことをいっているらしい。確かにピアノ譜で独唱と合唱も、きちんと楽譜に沿ってなされてい
るようだ。しかしモダンの楽器とオペラティックな発声法に、いささか興味が失せてしまう。演奏自体、もうちょっと面白いといいのだが。
(1999.5.11.) |