音の日記


機械的な音(98.5.29.)


以前は全く気にならなかったのに、気になり始めた音があります。それはコンピュータのハードディスクの音です。以前はまったく、その存在さえ感じていなかったのですが、日本のある音楽学者の方が、あの音は嫌い、とおっしゃったのがきっかけで、妙にハードディスクの音に耳がいくようになってしまったのです。

でも、このハードディスクの音、止まる時がもっと怖いわけです。だってコンピュータが凍る時は必ず止まりますから。何しろ計算機の計算機能の停止ですものね。

おそらくペンティアムのチップと私の使っているマックとではきっと音も違うはずですよね。そういうので機種を当てる人もいるかもしれません。何かワインのソムリエみたいでかっこいいです???

ハードディスクの音は、いわゆる「重い」アプリケーションほど長く聞かれるわけです。それだけ複雑な計算をしている訳ですからね。もしかしたら、ハードディスクの音が嫌いな人は、「ハードディスクの音=ひたすらまたされる」という何か因果関係のようなものを作ってしまっているから嫌いなのかな?

その他、コンピュータの音といえば、警告音があります。私はかつて、いろんな状況に合わせて様々な警告音が鳴るソフトを入れていたのですが、なぜか飽きてしまいました。でもIBMコンパチブルの「ペッ」という音もあまり好きではありません(After Dark(スクリーンセーバー)のモデュールに、DOS Shellというのがあって、あれで「ペッ」という音が聞けますね!)。マックでディフォルトで入っているのはまだいいような。あれ、結構昔のモデルから入っていますよね。

よくこの手の警告音を「機械的」とか「人間的でない」とか言う人がいますが、こういうのってどういう基準があるんでしょうね? 機械の出す音の典型とは?

機械のしゃべり方には、ある典型があります。よく使われるのがアクセントなしでしゃべるというもの。なぜか文章にする時は、コノヨウニ、カタカナニサレルコトガ、オオイデスネ。

機械の出す音といえば、やっぱり上下の動きがあまりないものを言うのでしょうか?つまり、ある音が発声されたとき、人間の場合は1秒くらいでも割といろんな音の要素が含まれていて、どんな音程ででるか分からない。でも機械はいつも同じ音程、同じ音色、同じ長さ。正確といえばそれまでだけれど、まったくいつも同じというのが駄目なんでしょうか。

上下の動きがない、といえばやっぱりモーターが究極でしょうね。冷蔵庫の音なんて、ブーーーーンと同じです。レーザープリンターもそうなのでしょうか? どこかにモーターがある? でも立ち上げの時はちょっと音が大きい。あ、それを言うと、冷蔵庫は立ち上がりの音がすごい。ボンぅ〜〜〜〜、って感じ? よくラジオを聞いていて、これのおかげですごい雑音が入るときがありますね。

掃除機もボヒーと立ち上がって、ゴーという音がつづきます。でも止めるときが結構面白くてブぅ〜〜〜〜〜、と音程がずり落ちる感じにいなる。止めたときこういうズリ落ち音が出る機械は少ないような気がします。

あれ、こうやってみると、機械的な音も結構いろいろありそうですね。でもやっぱり人間は、同じ音をずっと延ばせないから(循環呼吸したって、同じ音を保てるとは限らないし)、やっぱり究極の機械の音は「永遠と伸びる同じ音」ってことなのかなぁ?



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