音の日記


日本からアメリカへの飛行機の中で(1996年12月30日)


今日、2週間の一時帰国を終えて、アメリカへと向かう。今度の乗り換え地はデトロイト。年末からなのか、日本人よりもアメリカ人や他の国の人が圧倒的に多い。もちろんこれはN航空の特徴でもあるのだが。ほぼ満員ということであったが、僕の席の隣はたまたま空いているので、すこしはマシだろう。

それにしても食事がまずいこと。ワールドビジネスクラスでN航空の機内食を見直したのだが、圧倒的に差をつけられた感じだ。ご飯の上に薄い牛肉の切り身が乗せられていたが、アメリカ製?のソースの味がひどい。日本の弁当屋さんの方がはるかにうまい。最近は外国人にも知名度が高くなったスシもでた。サーモンがおいしかったのはやはりアメリカ。

しかし飛行機というのは退屈なものだ。かなり大きなゴーという音を12時間も聴く体験は、他では味わえない。これは飛行機で旅をしている文脈から忘れてしまいがちだが、実はこの騒音、かなりうるさいのではないかと思う。大きな声を出さないと、旅客常務員(むかしはステュワーデスといった)に話もできない。ヘッドフォンで音楽を聴くにしても、クラシックの弱音は雑音の中に埋もれてしまうのだ。こういう時、一定の音量が常にある、ビートの効いたポップスは有利だ。

日本航空の場合、日本の音楽も演歌とJ-POP、二種類聴くことができるが、さすがにアメリカの飛行機はそうはいかないようだ。それにしても演歌とJ-POPの入り混じった音楽番組を聴く人がいるのかと思ってしまう。どちらかを聴く人はいても、両方を聴く人は少ないのではないか?



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