メモ帳46

雑記 (2004年3月)

2014.7.16.アップロード

2004年3月11日

黒坂富治という人

私は富山大学で音楽教育を受けた経験がないので、黒坂富治という名前は、つい最近知ることになった。チューリップテレビが発行している『富山人潭』などで紹介されていることもあり、興味があるので、彼の著作を富山市立図書館から借りてきた。そのうち一冊は清明堂が出版している。へえ、こんなものも昔は出していたんだ。

それにしても、黒坂さんというのは、なかなかの教養人であったことが感じられる。教育者としても、民謡研究家としての顔もあったようで、富山の音楽教育のボス的存在であったに違いない。そこここに、富山の芸術文化の発展を願う情熱や気迫が感じられる。いまこのスピリットを受け継いでいる人には、どんな人がいるのだろう?


2004年3月10日

富山市立図書館と「レコード・コンサート

市立図書館中央館が、開館と同時に「音楽資料室」を設けていたのはご存じだろうか。まるで東京文化会館のようだが、6階の静かな場所に、レコードを鑑賞する設備があった。私も一度訪れたことがある。東京文化会館の音楽資料室のように自分で操作できないのが不満ではあったが、ペンデレツキのクリスマス交響曲をリクエストしたこともある。

またかつてここでは市民のためのレコード鑑賞会を開いていた(これも東京文化会館みたいだ!)。「ステレオコンサート」と呼ばれたこの会、クラシック音楽やポピュラー音楽のレコードを毎週土曜日の2時から4時まで、みんなで集まって聴いていた。

この鑑賞会のために配付されていた、解説を書いたあったパンフレットは現在も図書館に保存されていて、これがなかなか面白い。一時期は25人近くも訪れる会になっていて、富山のクラシック音楽ファンを作り出す場になっていたのかもしれない。

その後CDになって貸し出しも行われ、鑑賞会の意義はなくなったと見て、もはや鑑賞会は行われなくなったようだが、本当にそういう音楽の鑑賞会を開く意義はなくなってしまったのだろうか? 私は今こそ、こういう試みが必要なのではないかとさえ思えてくる。例えばDVDを使ったオペラやバレエの鑑賞会などは、舞台芸術に対する地元の方々の理解を得るには良いのではないだろうか?


2004年3月 8日

こきりこ節 アメリカで教材となる

3月3日の『北日本新聞』に、「こきりこ唄 世界に発信」という記事がある。《こきりこ節》は五箇山地方に伝わる有名な民謡で、学校教科書の「郷土の音楽」でも紹介されている。

この記事で紹介されているのは、アメリカで制作されたCD-ROMによる音楽学習ソフト「Global Voices in Song」。CD-ROMを入れると音楽の実演の様子や解説があり、自学自習のために大いに役立つ教材ということのようだ。

以前このシリーズには「ハンガリーの音楽」のもあったそうで、《こきりこ唄》も含められた「日本の音楽」の巻は、民族音楽の続編になるのだろうか。

ちなみにホームページもあるようだ。

http://www.globalvoicesinsong.com/ (リンク切れ)


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