メモ帳32

雑記


2000.8.9.

ボストン時代の元ルームメートから、久しぶりにメールが届く。アルゼンチン出身の化学専攻だったのだが、このたびポスト・ドクターを終了し、来年からはイエール大学の先生になるのだそうだ。すご〜い。頭の良さは当時から実感していたが、アイビー・リーグに就職というのは、やっぱり実力があったのだなあ、と感心。「いつでも訪問は歓迎」との一言はうれしい。音楽図書館もお気に入りなのだとか。そりゃ、そうだわな〜。せっかくなら私もアイヴズやトムソンの資料を眺めに行ってみたいところだ。

午後は、親知らずを抜歯した歯医者に面会。どこにも異常なしとのこと。歯をぱっと見ておしまい。もっとしっかりと歯磨き・うがいをするようにとのアドバイス。歯ぐきを刺激しないように用心していたのだが、全然意味がなかったようだ。帰りは前回同様、裏口から、はいどうぞ。なんだか適当でいいなあ。

帰りに、本をいっぱい載せている車を見た。ああ、新学期を前に早めに帰ってきた学生なんだろうな、と思う。いまはちょうど夏学期と秋学期の間のお休み。


2000.8.21.

朝8時に、駐車許可のステッカーをもらいに、University Centerへ。以前は車を持っている人一人一人が登録をして、料金を払っていたのだが、今年からは、この料金が授業料に含まれているとのこと。何でも以前は、学校の授業に登録していない人もステッカーをもらえたそうで、問題になっているのだとか。

でも、全員に与える方が、問題ではないかなあ。だって、車を持っていない人も、自動的に駐車ステッカーの料金を払っていることになり、それは不公平だ。第一、駐車スペースが極めて限られていて、朝7時半にでも学校に行かない限り、車を止めるとめるスペースさえないのだ。そっちの方を改善しないで、やたらにステッカーをばらまくのは、馬鹿げていると思う。

(2000.8.24. 追記)
友人にきくと、これは、ステッカーをもらった人だけ、授業料に加算して、料金が取られるということだそうだ。それなら前のシステムと同じじゃないか〜。みんなから取るなんて言っていた本人が、間違えてたんだな、全く〜。

それにしても、新学期の雰囲気だなあ。静かなタラハシーが好きな私にとっては、正直うんざり気味。でも、これから新しい大学生活を送る人たちにはエールを送ることにしよう。

昼は公立図書館へ。日本で人気があるというBueno Vista Social Clubという音楽グループ(?)のビデオがあったので、とりあえず、借りてきた。2階には古本売り場があるのだが、今日はアメリカの社会問題をYes/Noの2つの立場で考えるTake Sidesシリーズの本を購入。先週、ここには、なぜか楽譜もあった。ムソルグスキーの《ボリス・ゴドゥノフ》のヴォーカル・スコア。Kalmus版で、歌詞もロシア語はなく、英語とドイツ語だが、値段が35セントなので、買ってしまった。これはお得。ビデオはその他、BBCで話題になった「War Game」など。

駐車場で、数ヵ月前、教会で会った日本人と、立ち話。私と違って、彼は高校の時に洗礼を受けた、真のクリスチャン。絶望の時に、常にキリスト教の教えが自分を導いてくれたと熱く語ってくれる。怒涛の人生物語に、こちらも感動。キリスト教は、彼の人生を大きく決定したのだそうだ。私なんて、なんてヤワだなあ、と思う。でも、日本の将来について考えたり、外国人との付き合い方に関しては、考えが一致することもあった。日本は人的交流による国際化が必要ということや、戦争の記憶について、面白く話すことができた。日本のことを心配しているのだなあ、と思った。南京大虐殺否定なんてとんでもないとか、「神の国」発言に驚いていたり。

晩から夜にかけては、新しく日本からきた新入生の方のお手伝い。同じアパート・コミュニティーに住むことになるので、手伝わない手はない。本当は韓国人経営の食財店に行きたかったのだが、晩飯を食う間に閉店となってしまった。仕方がないので、中国人経営のお店で、ギョウザやシューマイなどを買う。このChina Marketには、お店の人が作った手作りのギョウザが冷凍されているので便利。中国のギョウザは、ゆでて食べることが多いので、皮が厚め。これが独特の味で、私は好きなのである。

その他、普通のスーパーでも買い物を。塩・油といった基本的調味料や、野菜、パンなどを購入。さらに、Walmartというディスカントストアで扇風機も購入。冷房がついていないので、暑くて生活できないと思い、勧めたのだった。その後洗濯もして、結局12時を超えてしまう。


2000.8.22.

昨日おつきあいした日本の方の買い物に、再びおつきあい。今日は韓国人の経営する食財屋へ。私も欲しいものがあったので、ちょうどよかった。ここはキムチをお店の人が作っているので、それを持ち込んだ瓶(びん)に詰めてもらう。楽しみ! 連れの方は小豆アイスを購入。これがなかなかウマいんだな。

その後、Circuit Cityという電気屋へ。購入したエアコンが、大き過ぎるということで(10000BPUで4万5千円ばかり)で、それを返品して安いのを購入。ちょうど在庫最後・店頭売見本ということで、230ドルくらい。6000BPU弱だったけど、1ベッドルームには充分ではないかと思う。本当は高いエアコンの方が、一緒に買った電子レンジとともに彼女の家に配達される予定だったが、家にいなかったために、お店に帰ってきていた。それで電子レンジと新しいエアコン、どちらも配達はやめて、持っていくことにした。

すっかり疲れてしまって、インド料理屋へと流れ込む。前菜にパコラという鶏の空揚げを食べたのだが、これがなかなかおいしく、連れは「ビールに合いそうですね」とのコメント。もちろんメインはカレー。私はチキン・マタール、ご一緒した方は海老カレー。

さらにお風呂のカーテンを買いにTargetへ。ここは置いてあるものがやや高いからか、昨日行ったWalmartほど「食い荒らされて」なかった! お風呂のカーテンは、気に入ったデザインのがなかったそうだが、とりあえず残っていたもので良いものを買ってきた。その他ノートなど。大きいノートのサイズに驚かれていたようだが、私もB5のキャンパスノート(これって「大学ノート」の横文字化?)が恋しくなるもの。

それにしても、先週の金曜日につながっているはずの電話がまだつながっていないようだ。Sprintにしつこく今日電話したようだったが、明日は大丈夫だろうか?


2000.8.23.

午前中は、すっかり疲れてつい、うとうとしていたのだが、ドアのノックに目を覚ます。昨日の日本人の方だった。どうやら昨日買ったエアコンを取り付けようと用務員が来たのだが、金具が一つ足りないという。ああ、そういえば、電気屋で、小さな棒をくれたっけ。でも、彼女はそれに気がつかなかったらしい。急いで車で彼女のアパートに入ってみたが、もう用務員はいなかった。もう一度呼ぶべきなのだろうか。

どうやら電話はダメだったらしい。もしかしたら、電話配線ではなくて、電話機の問題なのかもしれない。今夜、自分の電話を持っていってチェックしてみようと思う。

今日も買い物におつきあい。日本酒なのだが、料理に使うというだけなのに、一升瓶くらい大きいのしかなかった。仕方なく、それを買う。うへ〜。

明日は、私も学校に行かなければ。


2000.8.24.

久しぶりに学校。アドバイザーに会う。国会図書館の資料を手に入れるのに絶望的な時間がかかっていることを告げたら「アメリカのビューロークラシーへようこそ」と言われてしまった。う〜ん。晩から夜にかけて、今日は隣人の買い物のために、あちこちドライブ。何だか毎日がタクシードライバーだなあ。彼女は、自称「料理が趣味」で、今日も、鉄製の重いフライパンを購入していた。なんでも火が均等に通るからいいのだとか。でも毎回料理する度に暖めなければならないとか。そんなもん買って、本当に料理するのかなあ。この間の晩遊びに行った時はサンドイッチ食べてたけど。

まあついでに楽譜屋にも寄ったので、いいけど。リストの《ファウスト交響曲》が届く。しかし30ドル近くの値段にはまいった。Kalmusのくせに。でもこれはドイツの楽譜(元は不明)のリプリントだな〜。印刷は、前より良くなった。

父親に電話。授業料の送金をお願いする。「まだ授業料いるのか?」との返事。あ、あの〜、論文見てもらうので、授業料、いるんですけど〜…。いいかげん私も歳もとってきて、「早くモーションかけろ」との突っ込みも。う〜ん、でも、こればかりは、うう〜〜ん (^_^;; 「論文進んどるか〜」という突っ込みも。ははっ。でも、これも歩みが遅いです(きゃ〜、助けて〜)。



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