メモ帳19:富山にて(8)

(1998.8.18.)

実家の前は住宅地の普通の路地なのだが、なぜか私の滞在した一ヶ月の間に2度も交通事故が起こった。特に車通りが激しい訳でもないのだが、一時停止をしないために起こる事故が多いようなのだ。

3週間前に起こった事故は朝、女性が一旦停止をしなかったため、横から来た車に接触。大したこともなく、事故に遭遇した二人の運転手はそのまま警察に向かった。しかし家があまりにもちかいので、ブレーキの音や衝突した音が露骨に聞こえるのでなかなか恐ろしい。

さらに今朝も同じような事故が起きた。今日のはさらにすごかった。なにしろ、優先道路側の車がものすごいスピードで突っ走っていたからだ。私は見ることができなかったが、事故を目撃した人によると、停止をきちんとしなかった方の車が接触して、スピードを出していた車は浮き上がるように狭い道を一回転して止まったのだという。この車、普通に走っていればこんな怖い思いはしなくてよかったのだろうが、さすがにこのときの音はすごかった。いったい全体なにが起こったのか分からないというのはこのことである。さすがにこの事故の場合は警察を呼ぶことになったようで、二人の警察官が調査をしに来た。

ぶつけた方の女性は近くの官舎から出てきたのだが、あまりスピードは出ていないので、スピードを出して走ってきた男性の方にも過失はあるようだ。なにしろ狭い路地なのだ。車がすれ違うのでやっとという狭さで、どうやら時速60キロ近く出していたようだったのだから。

事故の次は地震である。上高地で起こっている地震は富山にもやってくるようで、四日ほど前も、夜中の3時半に震度3の地震があり、さすがに起こされてしまった。縦揺れと横揺れがはっきり分かったし、30秒間は揺れていたように思う。東京にいたとき、多少慣れてはいたが、それでもやっぱり地震は気持ちが悪い。もっと激しく揺れたなら、周りから落ちてくる本の下敷になっているのではないかと思った。


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