Dr. Tの現代アメリカ音楽講座



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2005年3月2日アップロード


これは新潟県新津市にあるFM新津の番組「ドクターヨコサカのくらくらクラシック」において、2005年2月26日に放送されたアメリカ音楽紹介の原稿 です。
ポップス・オン・ハリウッド[ここで音源]ハリウッド万歳/リチャード・A・ホワイティング作曲(ジョン・ウィリアムズ編曲)/ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス/使用CD=日ユニヴァーサル・ミュージック(Philips)UCCP3106(アルバム『ポップス・オン・ハリウッド』)/演奏時間=3分28秒

現代アメリカ音楽講座の時間です。ご案内はいつもの通り、谷口昭弘です。ただいまお送りしました元気な音楽は、リチャード・ホワイティングという人の作った『ハリウッド万歳』という曲でした。1938年の『聖林 (ハリウッド)ホテル』のために書かれたのですが、この映画は物語そのものよりも、ベニー・グッドマンなど大物ミュージシャンが出演されたことで知られているそうです。演奏はジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップスでした。

ということで、今月の現代アメリカ音楽講座は、ハリウッド映画音楽をポップス・オーケストラが演奏したものを集めて楽しんでみたいと思います。どうぞ最後まで、よろしくお付き合いください。

日本フィル - 映画音楽CDさて、この勢いに乗って、もう一曲。80年代を代表するSF映画から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をお送りしましょう。マイケル・J・フォックス扮するマーティがデロリアンを改造したタイムマシンで過去にタイムスリップするスリルとユーモアたっぷりの作品でした。この音楽を担当したのは1950年ニューヨーク生まれのアラン・シルヴェストリです。では今回はこの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から、テーマ曲になっている序曲をお送りします。演奏は沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団です。

[ここで音源]『バック・トゥ・ザ・フューチャー』序曲/アラン・シルヴェストリ作曲/沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団/使用CD=日キング KICC 416(アルバム『シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー (3) 』)/演奏時間=3分32秒

Mega Movies続いては1997の映画、『エアフォース・ワン』から<メイン・タイトル>をお送りします。テロリストがアメリカ大統領専用の飛行機、通称エアフォース・ワンを襲撃するという設定の映画でハリソン・フォードがアメリカ大統領として主役をつとめました。音楽を担当したのは、ジェリー・ゴールドスミスという、ハリウッド界では大変有名な作曲家です。では 『エアフォース・ワン』から<メイン・タイトル>、演奏はエリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラです。

[ここで音源]『エアフォース・ワン』から<メイン・タイトル>/ジェリー・ゴールドスミス作曲(ジョー・プライス編曲)/エリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラ/使用CD=米Telarc CD-80535(アルバム『Mega Movies』)/演奏時間=4分41秒

デジタル・ジュークボックスさて、次は3曲続けてお聴きいただきます。 1曲目はこれまでのマッチョな雰囲気とは違って、バラード調の作品をお送りしょう。《アンチェインド・メロディー》です。もともとはアレックス・ノースという作曲家が『アンチェインド』という1955年の映画のために作った曲ですが、1990年代のヒット映画『ゴースト〜ニューヨークの幻〜』で使われ、リバイバル・ヒットしました。おそらくみなさんもこの映画でお聴きになったと思います。これをジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップスで。

2曲目は『フォーエヴァー・ヤング/時を超えた告白』という1992年の映画から、《フォーエヴァー・ヤング》。恋人が植物人間になったショックで自分の体を冷凍してしまったという主人公が50年ごに偶然目覚め、かつての恋人を探し求めるという映画だそうですが、音楽を作ったのは、先程の《エアフォース・ワン》の音楽も担当したジェリー・ゴールドスミスです。この演奏はジョン・マウチェリ指揮ハリウッド・ボウル管弦楽団です。

Always and Forever3曲目は、足取りも軽やかな『雨に唄えば』のメイン・テーマ。ハーブ・ブラウンという人が作曲した名曲中の名曲です。演奏はジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップスです。

では《アンチェインド・メロディー》、《フォーエヴァー・ヤング》、《雨に唄えば》の3曲を続けてどうぞ。

[ここで音源]アンチェインド・メロディー/アレックス・ノース作曲(リー・フォルダーリッジ編曲)/ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス/日ユニヴァーサル・ミュージック(Philips)UCCP-3109(アルバム『デジタル・ジュークボックス』)/演奏時間=3分40秒

ポップス・イン・スクリーン[ここで音源]フォーエヴァー・ヤング/ジェリー・ゴールドスミス作曲(ブラッド・デッチャー編曲、アレキサンダー・コレッジ[オーケストレーション]/デイヴ・コズ(ソプラノ・サックス)、ジョン・マウチェリ指揮ハリウッド・ボウル管弦楽団/使用CD=蘭Philips 446 681-2(アルバム『Always and Forever: Movies' Greatest Love Songs』/演奏時間=4分17秒

[ここで音源] 『雨に唄えば』メイン・テーマ/ハーブ・ブラウン(コンラード・サリンジャー編曲)/ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス/使用CD=日ユニヴァーサル・ミュージック(Philips)UCCP-3102(アルバム『ポップス・イン・スクリーン』)/演奏時間=3分39秒

さて今日最後は、ジョン・ウィリアムズの書いた映画音楽を2つお送りします。まずは1993年の『ジュラシック・パーク』。「恐竜スリラー」などと言う人もいるそうですが、これからお送りしますのは、作曲者ウィリアムズが映画の代表的な旋律を選んで演奏会用にまとめた音楽で、3分半あまりのオーケストラ曲に映画のエッセンスがぎゅっと詰まった感じになっています。演奏は沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団です。

Journey to the Starsそしてジョン・ウィリアムズといえば『スター・ウオーズ』。去年は3部作のDVDボックスもリリースされて話題になりました。お送りするのはおなじみの<王座の間とフィナーレ>です。鮮やかな幕切れの場面を想像しながら聴いてください。こちらの演奏はジョン・マウチェリ指揮ハリウッド・ボウル管弦楽団です。

では、ジョン・ウィリアムズ作曲による映画音楽の名曲を2つ続けてどうぞ。

[ここで音源] ジュラシック・パーク/ジョン・ウィリアムズ作曲/沼尻竜典指揮日本フィルハーモニー交響楽団/使用CD=日キング KICC 416(アルバム『シンフォニック・フィルム・スペクタキュラー (3) 』)/演奏時間=5分40秒

[ここで音源] 『スターウオーズ』から<王座の間とフィナーレ>/ジョン・マウチェリ指揮ハリウッド・ボウル管弦楽団/使用CD=蘭Philips 446 403-2(アルバム『Journey to the Stars: A Sci-Fi Fantasy Adventure』)


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