最近見たもの、聴いたもの(22)



2000年7月21日アップロード


2000.7.13.

New York Philharmonic Live: All-Copland Program. WFUQ-FM.

地元のFMが、堰を切ったかのように再開した、ニューヨーク・フィルのライブ放送。とてもうれしい。ただし、これは去年11月にやったもののテープ。マズアとコープランドというと、どうもイメージが湧きにくいのだが、なかなかシャープな鳴りがしていて、聴ける。曲目は、《オード》、クラリネット協奏曲(首席のスタンリー・ドラッガー)、《インスケープ》(数少ない12音を使った作品)、《ロデオ》から4つのエピソード(これは、ちょっとリズム感覚が弱かったような)。休憩時間には、コープランドが1930年代にNYP主催の作曲コンクールに応募した話。提出は匿名でなされることになっていたそうだが、なんとコープランドは《エル・サロン・メヒコ》(タイトルは別物だったそうだ)で落選。


2000.7.19.

最近論文の方が珍しく(え?)はかどってきており、なかなかウェブの方に手がまわらない。一応毎日何かは聴いているつもりなのだが。LP・CDも、新しいものを注文したので、それが届くのも楽しみ。図書館からもいろいろ借りてきた。


2000.7.21.

今日、図書館にラ・モンテ・ヤング編集の『アンソロジー』が届いたというので、さっそく覗いてみた。ネットの古本屋では900ドルから1000ドルの値がついているシロモノ。以前ヤングのMELA Foundationでも第2版が260ドルくらいで売っていた(今はもうない)。しかし、そんなにお金を取るものなのかな〜、というのが正直な感想。あるページにはポケットがついていて、その中に入っているカードには一本の線が書いてあるだけ、というヤングの作品とか、いろんな色の紙の上に書かれた数々のテキスト類など。あるいは穴がたくさん無造作に開けられているようなものが挿入されていたり。時代の意気込みは感じられるけれど、さすがに900ドルは払いたくないなあ。一緒に届いたのは、ダニエル・グレゴリー・メイソンの《チャンティクリアー序曲》。ただの演奏会用序曲だし、別段面白い仕掛けのある曲ではないけれど、何となくNew Worldの録音で耳を引いたので取り寄せてみた。


雑記帳の目次に戻る
メインのページに戻る