最近見たもの、聴いたもの(2)


1999年4月21日


1999.4.21

Osamu Kitajima. Benzaiten. Antilles AN-7016 (1975) (LP).

オルセン博士から借り出してきたフュージョン系のレコード。彼によれば、「日本のポップ・ミュージシャンが日本の伝統音楽と西洋のポップ・スタイルを融合させた実例は本当に稀にしか見られない。事実、最も素晴しい録音は合衆国でなされて来たのである。」ということだ。その例として北嶋修がのっている。う〜ん、日本ではウレてないのに、それを「最も素晴しい」といってしまうというのは、北嶋修の音楽が実際に良いのか悪いのかにかかわらず、傲慢な態度だと思うなぁ。個人的には、北嶋修の音楽はBGMとしては聞き流せるし、悪いとも思わないけれど、日本にはやまほどメインストリームのミュージシャンがいるので、そういう現実からまず入って欲しいなぁと思う。演歌にだって尺八や三味線を使ったのがあるんだし。やっぱり西洋人って自分たち中心に考えているとしか、思えないなぁ。

と、エラそうなことを言っているけれど、おなじ状況を、たとえばインドに当てはめてみると、僕の知っているインド音楽っていうと、すぐラヴィ・シャンカールになってしまう。確かにかれはメジャーなんだけど、本当に歌謡曲のようにメジャーなのか、それとも横山勝也のようにメジャーなのか、それとも全く違うのか、とか考えてしまう。今日中近東路線のレストランでかかっていたインド(!)のミュージックビデオも、ちょっとシャンカールとは違うし。やはりヴォーカルものが中心だと言う気もするし。でも言葉の壁のせいなのかな、歌謡曲じゃなくて、北嶋修ってことは。それにしても、このアルバム、75年だぞ!


1999.4.20

日本の歌謡曲のビデオ(「日本の音楽」の授業で)

授業で日本のポピュラー音楽をやるというので、私が編集したビデオ。演歌もJ-Popもいれてある。ただし、J-Popの音楽のビデオは妹に送ってもらったもののみなので、必ずしも代表的なものとは言えない(Hey! Hey! Hey!とミュートマJapanくらいかな)。演歌の方は、NHKが放送した「昭和の歌」特集(オリジナル映像のビデオで構成された番組)を使った。

これまで聴いてきたのが、伝統音楽と、「国民楽派」のクラシックだから、ポピュラー音楽はリフレッシュだったに違いない。なお、オルセン博士によると、ポップというのは、最近の音楽だけを言い、ちょっとでも古くなるとポピュラーになるという。う〜ん、どうしてか、分からないなぁ。あと、彼が日系移民の音楽を調査した過程では、五木ひろしがメジャーだったという話。う〜ん、いつ頃の話だろう。

ところでビデオの前半は演歌や古い歌謡曲が中心だったが、反応があったのが、やっぱり「スキヤキ」。最近もカバーがあったそうで、歌詞内容を知っている学生も。授業資料ではジャズの影響がある、と書いてあったが、それは違う、という意見が先生から。その他の曲も、反応はそれほど悪くなさそう。いつも寝ている学生も、今回はちょっと睡眠時間が短かったようで。梓みちよの「こんにちは、赤ちゃん」には、ドリス・デイみたい、との発言が。このころのオーケストラの伴奏は、ローレンス・ウェルのスタイルだ、と先生が言っていたんですが、実はこれ、よく分からなかった。今度先生に聞いてこよう。

ちょっとためらったのだが、ダウンタウンの「芸者ガールズ」もいれておいた。New York Timesに彼らの写真が載った、日本のラップに関する記事があったからだ。しかし、彼らのライブでの出で立ちはバカウケ。勢いのあるラップ(?)にも圧倒(?)された感じ(?)。

J-Popでは、アメリカのミュージシャンでは、どういうのが似ているかな、という質問を先生が提起。安室奈美恵(とバックダンサー)はスパイシーガールだとかマドンナだとか、SMAPはバックストリート・ボーイスだとか、シャ乱Qはプリンスだとか、柳ジョージはエリック・クラプトンだとか、gloveはジョージ・マイケル系の音楽だとか、布袋寅泰については、オルタナ・ロックという意見が学生から(皆、白人です。で、先生がこれのどこが日本的なんだ、と一言。これって反語で、全然日本的じゃないっていうニュアンスでしたねぇ)。でも、全体的に学生のウケは良かったと思いますよ(米米クラブのキッチュな映像もウケていたし)。やっぱり同時代の音楽って雰囲気なんでしょうか。

先生は、こういうのを聞くと、西洋音楽ばりで、五音音階くらいしか日本の要素がないから、嫌らしいんですよね。で、授業の終わりに、ロスで有名な北嶋修のレコードをかけました。で、こういうのが日本のポピュラー音楽のあるべき姿では、といいたげな様子。個人的にはちょっとね〜(音楽的にはOKなんですが、こういうのがメインにはならないなってことです。フュージョンに笙や小鼓や尺八、能のかけ声足しただけって感じですもんね)。学生の中には、ニューエージ系のマーケットならイケるんじゃない、という発言も。そんな感じかな。

とにかく先生には、西洋音楽と日本音楽の融合ってそんなに簡単じゃないって分かってもらいたいなぁ。授業のあと、アメリカ人の学生一人とはそういうことを話したんだけど。で、僕らが聴いているのはどんな音楽? って尋ねたので、迷わずに「ビデオの後半に出てきたような音楽だよ」、と返答。

ちなみに先生に渡したビデオの内容は、以下の通り。ページ番号は、授業資料のページ。これはIASPM-Japanの"A Guide to Popular Music in Japan" (1992)というもの。このIASPM-Japanって何だろう? 国際ポピュラー音楽学会とか??? でもこの内容はいいですね。とても勉強になります!

Enka, Kayo-yoku

1. Kimi Koishi ("Frank" Nagai) (1928; 1961) (See p. 10)
2. Sake is Teardrop or Sigh (Fujiyama Ichiro) (1931) (p. 10)
3. Over the Hill (Fujiyama Ichiro) (1931) (p. 10)
4. Lullaby of Akagi (Syoji Taro) (1934) (p. 10)
5. The Apple Song (Namiki Michiko) (1946)  (p. 10)
6. Sukiyaki (Sakamoto Kyu) (p. 11)
7. Hello, My Baby (Azusa Michiyo) (1963) (p. 11)
8. Bath Town Elegy (Oomi Toshiro) (1948) (p. 11)
9. Apple Oiwake (Misora Hibari) (1952) (p. 11)
10. Sad Sake (Misora Hibari) (1967) (p. 11)
11. A Winter Scene at the Tsugaru Channel [Tsugaru Kaikyo Fuyugeshiki] (Ishikawa Sayuri) (1976)
      (The singer's name appears at the end of p. 12)
12. The Spring in a Northern Region [Kitaguni no Haru] (Sen Masao) (1977)
      (Very popular in China, too)
13. The "Life" Avenue (Dick Mine) (1937)
      (The singer's name appears at the end of p. 7)
14. The Cape Erimo (Mori Shin'ichi) (1974) (p. 17)
15. Third Grade of High School (1963) (Funaki Kazuo) (p. 11)
16. Otomi-san (1954) (Kasuga Hachiro) (p. 11)
17. An Inn in the North (1976) (Miyako Harumi) (p. 12)

J-POP

(Except Nos. 21, and 23, and 24, all selections are hit pop tunes in the 1990s)

18. "Geisha-Girls in NY"
      Two Japanese comedians came to New York to make their first music
recordings.  A composer, Sakamoto Ryuchi created two pieces for them. 
First the comedians listened to the Sakamoto's music and made their 
recording.  The scene turns into the stage debut of the comedians, now as 
Geisha-Girls.

19. Body Feels Exit (Amuro Namie)
20. Single Bed (Syaran Q)
21. Omoeba toku we kita monda (Kaien-tai)
22. Tomorrow will Come to Us (SMAP)
23. Depart on a Fine Day (Tanimura Shinji)
24. Over the River (Yanagi George)
25. Chuo Line (The Boom)
26. Sweet Pain (glove)
27. Shake Hip (Kome Kome Club)
29. Thrill (Hotei Tomoyasu)

1999.4.18.

Improvisations. Ravi Shanker, sitar, etc. Angel CDM 7243 5 6 67049 2 3. CD.

World Pacificから出ていたシャンカールのLPは長い間廃盤になっていたが、米Angelが、The Ravi Shankar CollectionとしてCD化。先日ボストンでLPを見つけて有頂天になっていた私にとっては複雑な気持だが(9ドル99と、値段まで全く同じ!)、やっぱりこのCDも買ってしまった。このアルバムは前半が西洋音楽との「融合」を試みた作品だが、東西お互いの音楽が尊重され、決して嫌味になっていない。エキサイティングで小刻みのリズムが心地よい。後半は「カルナタキ」と「ラガ・ラゲシリ」と、スタンダードなアンサンブルになっている。このCDはシャンカールがアメリカに来て間もない頃に録音されたもので、収録時間こそ40分に満たないが、集中力のある素晴しい演奏だ。なお、オリジナルのライナー、ジャケ写真も(小さく)復元されている。ただしLPジャケ裏の4枚の録音風景写真はない。録音はスタジオだが、はっきりとしていて明瞭だ。Angelに感謝!


1999.4.17.

灰野敬二 I Said, This Is The Sun of Nihilism. Table of the Elements 18. CD.

地元のCD屋に6ドル99セントで売っていたので買った。私の読んでいるMLで話題になる人、というのも購入理由の一つ。最初10分程の爆音の後は、割と聞きやすい。日本語の歌詞で、分かりやすいというのもあるかな。さすがに耳が割れるほどの音響で聞くつもりはないけれど、爆音にしても、割と面白いタイミングで声が入ってきたり、微妙に音色が変化するものだと思った。


1999.4.16.

Brahms. Piano Sonata No. 3 in F Minor, Op. 5. Perahia, piano. Sony Classical. CD.

年代的には、極めて初期に当たる。20歳か。それにしても重厚な響きはすでに生まれている。立派なソナタ形式の第1楽章。第2楽章は、確かに後期作品にくらべればやや薄めのテクスチュア。しかし主題の展開は手堅くできている。ブラームスは旋律を書くのに苦労したと聞くが、確かに、フィギュレーションになってしまうタイプの作曲家かもしれない。いつの間にか、旋律がテクスチュアの中に沈んでいく感じだ。第3楽章は、スケルツォと書かれているが、重厚なワルツという感じもする。第4楽章は、ベートーヴェンの「英雄」の葬送行進曲を思わせる底の深い音楽。しかしほとばしる情熱がどうしてもこぼれてしまうようだ。第5楽章はラプソディックで舞曲風の主題で始まるが、中間部に、コントラストをなすように、流れるような旋律が現われる。クライマックスはテンポを上げ、大胆で華麗な音楽へと昇華し、力強く曲を閉じる。(カップリングはRhapsody in E-flat major, Op. 119/4, Capriccio in B Minor, Op. 76/2, Intermezzo in E-flat Major, Op. 118/6, Rhapsody, Op. 79/1).

ペライアのピアノは、もっとエキサイティングしてほしいような気もするが、手堅くまとめていることだけは確か。カップリングされた小曲の方は、構成がよりはっきりしているためか、より確かな手応えを感じた。こちらは素晴しい。「蚤の市」で7ドルで購入。


1999.4.15.

Creek Indian Stomp Dance. Chehaw Intertribal Powwow, 1992. Taken by Dale Olsen. Private Video.

アメリカ先住民の音楽は聴くだけだと、その意味が分からないことが多いと思う。実際の映像をみると、面白さがまるで違うからだ。

黛敏郎 昭和天平楽(LP)(「日本の音楽」の授業で、抜粋)

現在は使われていない雅楽の楽器を使ったりして、古来の雅楽の響きを再現すると同時に、現代的なセンスを盛り込んだ実験的作品。

しかし結果的には、雅楽の怪物といった感じ。しっとりした平安雅楽に慣れた耳にとっては、ややアグレッシブで厚めの響き。やや外向的な表現が、雅楽と衝突している感じもしないではない(「涅槃交響曲」における声明とオケについても、同様なものを感じた)。

ともあれ、安易な現代邦楽よりは、いくらか良いと思ったりもする。アメリカ人のデール・オルセン博士には評判が良い。

教室の外で、この曲を偶然聞いてしまった学生が「さっき聞いていたのは何て曲ですか?」と質問する。(99.4.21.追加→)DATにコピーしてあげたら、すごく喜んでいた。黛の他の作品にも興味を持ちつつありそう。日本でCDをみつけたら教えてあげるという約束もした。

武満徹 秋庭歌 ビクターエンターテイメント(CD)(「日本の音楽」の授業で)

先生はLPしか持っていなかったのでCDを持っていってあげた。いい曲ですね、これ。先生もすっかりひたっていました。日本の楽器の特質を失わずに生かす武満のレガシイだ、みたいなこと言ってました(ただし時間の都合で、第1楽章のみ)。

前回の授業では、私が三木稔に対して厳しい批判があるということを発言し、やや激しい議論にもなったんだけど、ある程度先生の方も僕の意見も分かってくれたようだ。「古代舞曲によるパラフレーズ」だったんだけど、ソプラノのでる部分を聴いたあと、先生が「さて、今の曲の中で西洋の楽器は何があったでしょう」という質問をしたんですね。ところが、反応なし。結局僕が「ソプラノだ」というハメに。

それを振りかえってみて、先生は、学生も分からなかったのも、訳がある。三木は日本の楽器を西洋風に扱っている。尺八はフルートのようだし、琴も単なるハープになっているようにも聞こえる、という発言をしたのだった。それまでは、三木稔作品は絶賛だったんですけどね(ロマンティックだ、という発言も以前にありました)。

三木さんの作品は、アクセスしやすいし、現代風な響きもするし、外国人には分かりやすいだろう。しかし、彼の書いた楽器法の本を見ても分かるように、三木さんの発想は、日本の楽器を西洋がわに引き寄せているように思えてしまう(武満が「怪談」の音楽を書いたとき、琵琶の記譜法を学ぶことによって、鶴田綿史さんが生まれながらにして持っている日本の音感が崩れないようにしようとしたことを思い出すと、ますますそう思う)。長木誠司さんの厳しい批判も一理あると思うし、シビアな現代音楽ファンに、三木さんの音楽がイマ一つ受け入れないとしたら、そういう問題があるのではないだろうか。

三木さんは、長木さんの批判に答えて、自分がいかに日本からも海外からも受け入れられているか、ご自分のホームページで宣伝されているようだが、ぜひ、それならば、彼の考えている現代日本音楽のありかたについて、はっきりとしたアイディアとともに、長木さんにきっちり反論してほしいと思った。

Toru Takemitsu: Music for Movies. Sony Music Video (USA)(「日本の音楽」の授業で)

武満の一言「Very good」がウケる。突然日本人が英語を話したからか? 映画「乱」を見たアメリカ人は多いようで、いくらか反応が。それにしても、ややグロテスクな映像に驚く人も。「どですかでん」の「電車バカぁ〜」の子供たちが、ウケたりもする。「Vocalism AI」のアニメはバカウケ。純粋に笑えるんだろうか、ああいうのは。でも、そもそも武満の音楽もあまりしらないのに、こういうのをいきなり見せるのもなぁ。


1999.4.14.

Mozart. March in D, K. 215, Serenade in D K. 204.

モーツァルトにとって、セレナーデ、ディヴェルティメント、カッサシオンは、ほとんど違いがないのだという。もちろん事典には様々な定義があるんだろうけれど。「18世紀の終わりには消滅してしまった社会構造を前提としている」と、ライナーにあるが、いわゆる「オケージョナル・コンポジション」として一つにできるということか。

1775年、モーツァルト・ザルツブルグ時代の作品。NG Mozartによると、大学のFinalmusikとして書かれたとあるが、このFinalmusikって何?


1999.4.12.

Mozart. Clarinet Concerto K. 622 in A. Gervase de Peyer, clarinet; LSO; Peter Maag, conductor. London (Jubilee) 417 759-2.

古典的なるものもしっかり聴いておかねば、と思い公立図書館から急きょ借り出した。やはりモダンだと、どうしても重く感じられてしまう。


1999.4.7.

Dexter Gordon. Live at the Amsterdam Paradiso. Affinity CD AFF 751. Recorded by Catfish. CD.

気さくな会場の雰囲気の中に、とても集中力のある音楽。最初からノリノリではなく、ドラムスとテナサクの応答の部分でドラムスが複雑なリズムをいれて煽ってくる。1曲目はエンディングにややまとまりに欠けたが、まあまあ楽しめた。2曲以降はBGMになってしまったので、コメントは控えよう。


1999.4.4.

Ron Nelson. Holidays & Ephiphanies: The Music of Ron Nelson. Reference Recordings RR-76 CD.

Afro-American Spiritual, Work Songs, and Ballads. Rounder CD 1510. CD.

「シンプル・イズ・ベスト」という言葉がまさしくぴったり当てはまりそうな音楽。もちろん歌詞の内容があるから、そのメッセージが伝わってくるのは当然なのだが、ジャズやブルースなどを云々いい始めるまえにはこんなにも透徹した音楽が自然にミシシッピーのあちこちにあったのかと思うと、あらためて黒人のアメリカ音楽に与えた影響(貢献)のすごさを感じてしまう。

Mark Hinson, "'Susanna' Meets the Met," Tallahassee Democrat.(新聞記事)

カーライル・フロイドといえば、個人的には1年前に聴講した「オペラ作品研究」の授業を思い出す。いつも授業時間には遅刻して現われ、ほとんど準備もしていないような感じだったのだが、内容はとても面白く、教科書的なクラスよりもずっとエキサイティングだったことを記憶している。19世紀オペラ中心の議論で、18世紀の分も聴きたかったのだが、学生からの評判が良くなかったのか、結局実現しなかった。

彼の代表作であるオペラ「スザンナ」も音楽学部の学長から演奏を拒絶されたという。旧約聖書に基づいた話なのだが、ユダヤ系の人々から非難を浴びたり、学長からは、このオペラは「セックス意外の何物でもない」と罵倒されたらしい。音楽が艶かしいのはたしかなのだが(プッチーニ風?)、そういった非難はいくら何でも単調過ぎる。残念ながら、昨日のラジオ放送は逃してしまったが、レヴァイン指揮のMET、きっといい演奏だったんだろうと思う。CDも買ってみたいところである。


1999.4.1.

Ron Nelson. Rocky Point Holiday. Dallas Wind Symphony; Jerry Junkin, conductor. Reference Recordings RR-76 CD.

ラジオで聴いて即座に気に入ってしまった。空軍の演奏がいいに決まっていると思っていたが、これもなかなかごきげんな演奏なのである。結構大胆なパッセージもあるし、リズムも面白い。ノリの悪い海兵隊軍楽隊のはパス。他の曲もとてもアクセスしやすいが、きっちり書かれている。確かな腕のある作曲家だと思う。RRのバンドシリーズは良質だと思う。

The Blessing of Liberty. The United States Marine Band. Altissimo. CD.

これは驚き。海兵隊軍楽隊の演奏が一般発売されている! これまで配布されていたもの全部という訳にはいかないだろうが、これからもこういう試みを続けて欲しい。ちなみに、このアルバム、「Different Valors」と同内容。でも解説がちょぼいし、ジャケがつまらない。オリジナルはずっといいのに。知らない曲ばかり入っているんだが、やはりいいバンドだ。力が溢れている。楽しいアルバムだ。

Hanson, Howard. Song of Democracy. Mormon Tabernacle Choir; The United States Air Force Band; Major James M. Bankhead, conductor. CBS MK 42133. CD.

こんな商業録音もあったとは! 「民主主義の歌」のオリジナルだが、この間ラジオで聴いた空軍の演奏とはちがう。これはライブで解像度も悪いし、演奏も数段落ちる。やっぱり非売品のCDがいいなぁ。うちの図書館に入らないかな〜?


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