ワルツ・プロジェクト:ピアノのための現代のワルツ17曲

Nonesuch D-79011 [LP]
 
様々な20世紀作曲家がワルツに取り組んだ実例を集めたもの。アメリカ人の作品としては、グラス、ハリソン、セッションズ、ジョアン・ タワー、ジョン・ ケージらの名前が見える。大半が生真面目なワルツで、あまり楽しめるものではなかったが、それでもケージのようなスタンスの作品が出てくるとうれしくなるものだ。このLPに録音されたワルツは、すべてペータース社によって出版されている(そこにはLPに収録されなかった作品も含めて25曲のワルツが含まれている)。ちなみに、庄野進さんは現代音楽の授業のイントロダクションに使っているらしい。ワルツという、ある程度音楽語法的に絞られたジャンルのなかで、いかに多様な音楽を作ることができるのか、参考になるということなのだろうか。(1998.8.7.)



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