子どもの交響曲 |
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ハー
ル・マクドナルド指揮フィラデルフィア管弦楽団 米Columbia ML 2141 (10インチ) |
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《子どもの交響曲》初録音。アメリカで発売されたの全曲録音は、この音源のみだろうと思う (RCA Victorの "Adventures in Music" という教育用レコードには抜粋が収録されていた) 。 作曲者の説明を以下に訳しておこう。 それぞれの楽章には第1・第2主題がある。これらの民謡はオリジナル部分の中に取り込まれ、短いながらも、交響曲は完全な4楽章形式でできている。アレグロ―第1楽章、アンダンテ―第2楽章、スケルツォ―第3楽章、フィナーレ―第4楽章。これらのすべての旋律は短く、その展開も従って短い。だから合計の演奏時間も25分を少し超えるくらいだ。使われている旋律は次の通りである。第1楽章 London Bridge Is Falling Down: Baa, Baa, Black Sheep、第2楽章 Little Bo Peep; Oh, Dear, What Can the Matter Be?、第3楽章 Farmer in the Dell; Jingle Bells、第4楽章 Honey Bee; Snow Is Falling On My Garden「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」で、復刻版を聴くことができる(2008.11.15.、2008.11.16. 加筆) 。 ↓ 9.80507 McDONALD, H.: Children's Symphony / BRAND, M.: The Wonderful One-Hoss-Shay (Harl McDonald, Ormandy) http://ml.naxos.jp/?a=9.80507 |
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ハール・マクドナルド指揮フィラデルフィア管弦楽団
コロンビア室内管弦楽団・合唱団、クロード・レインズ (ナレーター) (《アメリカを築き上げた人々》) 米Columbia ML 2220 (10インチ) |
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上記10インチ盤と同じ録音だが、カップリング
(A面) に《アメリカを築き上げた人々》という、ナレーターとオーケストラによる作品が収録されている。これはナレーション入りの、小オーケストラと合唱のための愛国的作品である。ワシントンとリンカーンのスピーチを織り込んだテキストを、エドワード・シェントンが作っている。この10インチ盤は、おそらく唯一のマクドナルド作品集になるのだろう。(2008.11.15.) 。
(2009年1月20日追記) 筆者が所有する《子どもの交響曲》を音源をお聴きください。1955年にマクドナルドが亡くなってから50年以上経っており、この音源も作曲家の自演、つまり50年以上経っていることになりますね。 |
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外山雄三指揮東京都交響楽団 日Victor (ビクター音楽産業) SJX-1106 (LP) |
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おそらく同曲唯一のステレオ録音。1979年5月、埼玉県入間市市民会館にて。おそらく本国アメリカでも知られていない録音ではないだろうか。国際児童年に合わせて録音された旨の文言がある。拓植厚了氏の解説によると、第1楽章では《ロンドン橋》(《なかよしこよし》としても親しまれている)、《キラキラ星》が、第3楽章では《たんぼの中の一軒家》、《ジングルベル》が、第4楽章では《ロンドン橋》がテーマになっているそうだ。 演奏はとてもしっかりとして、安心して聴ける。第3楽章は自演盤に比べてゆっくりめ。 カップリングはハチャトゥリアンの《ガイーヌ》から3曲、カバレフスキーの《道化師》、プロコフィエフの《冬のかがり火》である。いずれも子どもたちに親しみやすい作品だろう (2008.11.15.) 。 |