チャールズ・トムリンソン・グリフィス (Charles Tomlinson Griffes, 1884-1920) の音楽

チャールズ・トムリンソン・グリフィス&チャールズ・マーティン・レフラー作品集
ハワード・ハンソン指揮イーストマン=ロチェスター交響楽団
Mercury MG50085 (LP)
Naxos Music Library→http://ml.naxos.jp/album/9.80989
グリフィスとレフラーの音楽 (ハンソン) Mercury

チャールズ・トムリンソン・グリフィス (1884-1920) は「アメリカの印象派」などと呼ばれることが多い。その理由は、くどくど述べるよりも聴いた方が早いということになると思うが、フランス印象派の作曲家の代表ドビュッシーからの影響をもろに受けているという感じがする。《フビライ・ハンの快楽殿》など、オリエンタリズムを主題にした作品もある。ぜひ聴いていただきたい。1954年10月28日録音。モノラル (訂正 2015.3.7.、NMLリンク追加2016年9月2日)。

1. フ ビライ・ハンの快楽殿
2. 白孔雀
3.
4. バッ カナール

ディームズ・テイラー&チャールズ・トムリンソン・グリフィス作品集
ジェラード・シュワルツ指揮シアトル交響楽団
Naxos 8.559724
Naxos Music Library→http://ml.naxos.jp/album/8.559724

ディームズ・テイラー (1885-1966) といえば、現在はおそらくディズニー映画『ファンタジア』に司会と出てくる人、といった方が分かるのかもしれないが、生前はそれなりに名の知られた作曲家で、《王の従者》や《ピーター・イベットソン》などのオペラはメトロポリタン歌劇場で上演され、好評を博している。このディスクに収録されている組曲《不思議の国のアリス》も、彼の生前にはそれなりに演奏されていたが、最近になって、シュワルツが録音するまでは、ほとんど忘れ去られていたということになるだろう。甘美な旋律が冒頭から聞こえてくる。

グリフィスの作品は原曲がピアノで、のちにオーケストレーションしたものも少なくないようだ。《フビライ・ハンの快楽殿》もそういった作品の一つ。ピアノ版は友人に聞かせてもいま一つだったらしい。オーケストレーションしたものも、最初はあちこちのオーケストラに送ってみたものの、なかなか認めてもらえず、結局ボストン交響楽団が取り上げることになった。しかし結果は大成功だったという。何事もあきらめずにやってみろ、ということになるのだろうか (2015.3.7.)。





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