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2006年4月 4日

[Movie/Misc.] 独裁者/資料探索

チャップリンの『独裁者』を観ました。チャップリン初のトーキー映画で時事問題を扱った作品ということで、サイレント時代のパントマイム表現とトーキーのセリフを交えたより演劇的な表現、そしてコメディーとシリアスな内容のバランスという2つの問題と格闘しながら出来た作品のように思いました。最初はチャプリンのイギリス英語を聴いて、イギリスという現実の国との緊密性を感じてしまったり、いろいろな現実世界が一気になだれ込んだ感じがして、やはりサイレントならではの表現があったのだなあということを思い知らされることにもなりました。

それでも最後のシーンには圧倒されましたし、そこに込められたメッセージは、現在にも生きるところがあるでしょう。「どの国もプロパガンダ・メッセージを乗せた映画を戦時中に製作していた、しかしチャップリンのメッセージほど愛国心に訴えずに我々の心に届くものはない」といった感想をネット・サーフィン時に見かけまして、思わずうなずいてしまいました。「説教くさい」という感想もあり、それはサイレント時代よりも風刺がよりダイレクトに社会的になってきたことに対する、観る側の警戒心なのかもしれませんね。個人的な感想を多少オーバーに言えば、当映画のラストは真に迫っておりまして、それはベートーヴェンの《歓喜の歌》で、ついに交響曲に歌がついた、というような驚きと喜びに近い感覚でもあったのかな、なんて思いました。まあ、もう少し興奮がさめれば、違う見方もできるでしょう。トーキー映画の割に音楽は少ないですが、適切なシーンに施されているように思います (ロマンティックなシーン専用という印象も拭い切れませんが) 。しかしまあ、チャップリンはヒトラーのこともよく知っていますね (カリカチュアされたヒトラー本人も2度本作を観たんだとか)。

昨日は書庫に隠れていた John Belton 著のAmerican Cinema/American Cultureという本 (古本) を引っぱりだしてきました。フロリダ州立大学の映画史 (たぶん学部生向け) で使われていた教科書だったのですが、版が古くなったようで、書店で投げ売りされていたのを買ってきたものです (いや、それとも公立図書館だったかな??? いずれにせよ、かなりの安価で仕入れたものです) 。Amazon.comだとあまり評判がよくないようですが、そのうち覗いてみようかと思います (つまり、一度も読んでません (^_^;; ) 。書庫からはポール・クレストンの『リズムの原理』も出してきました。1,000円で買ったようです。新潟の古本屋だったかな? CDでは同じくクレストンのアコーディオンのための小品、E. バーンスタインの『ゴーストバスターズ』 OST (スコア盤) などが届きました。

投稿者 amekura101 : 2006年4月 4日 22:20

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