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2006年3月29日
[Misc.] 音楽が時間経過を忘れさせる
『アラビアのロレンス』と『パットン大戦車軍団』という2つの映画を最近観ました。どちらも一人の軍人の複雑な人となりを映画にしたという点は共通しています。しかしその他の状況設定や表現方法は大きく違います。音楽にしても前者はフランスのモーリス・ジャール、後者はアメリカのジェリー・ゴールドスミス。ジャールはテーマ音楽も有名なロマンティックでエキゾチックなスコア、ゴールドスミスはエコー (フィードバック?) を利用したトランペットが印象に残る、どこかしら突き放した感じのする、さっぱりとした味付けのスコアリングです。
ということで両者の作風は、まるっきり違うと考えてよいと思うのですが、音楽の使い方には共通するものがありました。それは映像としては単純ながら時間の経過を感じさせる必要のある部分に音楽が有効であるということです。たとえば『アラビアのロレンス』の前半は砂漠の風景と音楽で持たせている部分が多い。『パットン…』でも最後の、雪の中の大移動のシークエンスがこのような扱いを見せています。一般に『パットン…』は作品全体におけるスコアの割合が少ないことで有名なのですが、この場面は例外的に音楽で持って行くところがありますね。ディズニーだと《ハクナ・マタタ》を踊りながらシンバがいきなり大人になったりする場面。『ターザン』でもこれと同じ手法が使われています。そういえば『ムーラン』の《闘志を燃やせ》でも歌が終わるまでには兵士たちが鍛えられることになっています。
ところで『アラビアのロレンス』の音楽は、はじめウィリアム・ウォルトンとマルコム・アーノルドの2人に頼もうとしていたそうです。ところが2人とも断ったそうです。アーノルドなんかはデヴィッド・リーン監督と、以前にも『戦場にかける橋』をやってるんですけどね (私はけっこう好きな映画。元POWに言わせれば、日本人の捕虜の扱い方はあれよりもずっとひどかったということだそうですが) 。
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ディズニー・プロジェクトの途中段階の原稿を提出して、現状報告。とりあえず気に入ってもらってほっと一息。また忙しくなりそうです。ポール・クレストン関係資料の本格的な整理も今日から開始です。
投稿者 amekura101 : 2006年3月29日 21:21
コメント
こんにちは。
ぼくが大好きなB級(たぶん)映画で、ブルース・ウィリス主演の『ハドソン・ホーク』というのがありますが、そこでは泥棒のコンビが、「残された時間は○分○○秒か……あの曲で行こう!」ってな感じで、ミュージカル・ナンバーをうたい踊りながら、泥棒の仕事(?)をする──というふうに、音楽が使われておりました。
投稿者 genki : 2006年3月30日 11:11
>genkiさん
そういう映画があるのですか。私もブルース・ウィルスのB級映画としては『Color of Night』というのを観たことがあります。しかし、これは観なくてもいい映画ではないかと思います。個人的には、私がアメリカで観た映画ワースト1に入るかもしれないなあ。
そういえば、アニメ『エヴァンゲリオン』の何話かでは、2人がぴったりシンクロして使徒を同時攻撃するとかいって、そのシンクロ攻撃のために音楽を使っているというのがありました。しかも時間もきっちり決まってて、確かカウントダウンの数字も画面に出てましたね。時限爆弾がいつまでも爆発しない (あと1秒で止まる) というドラマにありがちな時間の進み方とは違うということでもあったんでしょうか。
投稿者 amekura101 : 2006年3月30日 17:00