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2005年9月26日

改めて「白雪姫」、そして「ガンダム」

ディズニーの古典的アニメーション映画。映像の美しさは復刻技術の進歩によるものだと思われるけれど、本当に1937年の作品というのは信じがたいものである。

ところで、以前から考えていたのだが、この作品において「絵がよく動く」ことが言われているけれど、白雪姫についてくる沢山の動物たちがいなければ、美しい背景だけでは持たない作品だなあと思う。オリジナルのタイトルは『白雪姫と七人の小人』だけど、より正確には『白雪姫、動物たちと七人の小人』という感じがするくらいだ。もともと登場人物がすくなく物語も単純なので、それでこの長編の長さを持たせるのは実に難しいといえる。また不思議と主人公である白雪姫にそれほど感情移入ができない。動物のかわいらしさ、小人たちの表情には自然に魅入られる割にはである。王子に至っては登場する時間も少ない(これはキャラクターとしてうまく描けなかったという制作側の事情もあるのだろうけれど)。根幹となる話に、多くのサイド・エピソードが詰まっているという印象である。常に動く要素をいかにして作るかということなのだろうな。

それでも音楽的な面白さは否定できないだろうと思う。ディズニーは『シリー・シンフォニー』で、描写音楽を具体的映像と結び付けてアニメ作品としているが、この『白雪姫』においては、そこでのノウハウがそのまま生かされているように思う。もちろん動物や小人の動きにシンクロさせるミッキー・マウジングもある。

先日、お盆の終わり頃公共放送でマラソン放映された『機動戦士ガンダム』3部作の録画を観た。富山には名古屋テレビ系列のローカル局がなかったので(現在もテレ朝系はない)、最初に観たテレビ版が本放送だったのか再放送だったのか、よく覚えていない。ブームだったはずなのだが、私自身はプラモデルにも興味がなかったし、映画にも行っていないと思う。だから、改めてテレビのストーリーをまとめて観たということになるのだろう(それでも当時は『アニメック』を買っていたので、ガンダム特集の濃い内容や効果音のソノシートも楽しんでいたとは思う)。

その映画だが、率直に言うと、なかなか面白かった。「軟弱者」「寒い○○」とか、この頃から使われるようになった言葉もあったように思う。話の方は断片的に覚えているけれど、記憶をリフレッシュすることになった。当時「劇場版」といえばテレビ版の総集編であることも思い出した。それでもこれ以降アニメに「東映まんがまつり」以上のものが求められるようになったのだなあという感慨深いものを感ずる。おそらく絵に関しては、この後、相当技術的な進歩があったのだろうと想像するけれど。

また、漫画『三国志』の後『ガンダム』を観ると、これまた不思議に、『ガンダム』に感じていた新鮮味が薄められたのも本音である。アニメ作品としては画期的ということであっても、二者間における戦国物という捉え方をしてしまったからかもしれない。キャラクターが妙に紳士的であるところも、共通点を感じた。シャアのヘルメットに兜を連想したり、ファンが『三国志』の登場人物で誰が好きかと話題にするのと『ガンダム』のモビルスーツでどれが好きか話題するのも似てるなあ。もっとも『三国志』にあるような謀略といったものは『ガンダム』にはないようであるが(1つあるといえばあるけれど…)。

一方、この映画の主題歌(挿入歌?)はヒットしたんだろうなあ。今は「懐かしい」という感情くらいだけである(何度も観たという人は「名曲」と思っているのだろうけれど)。音楽の方はやはり基本的にアンダースコアのみ。歌もバックグラウンドとして出てくるので、プロモーション・ビデオというほどの映像との強い結びつきもない。あるいはOSTを別に聴くと印象が変わるのだろうか。

本編のほか、『BSアニメ夜話』のモビルスーツに関する対談はあんまり面白いと思わなかったけれど、監督の富野氏のロング・インタビューはものすごく面白かった。「ファンの評価はファンの評価であって、世間の評価ではない」、すごい野望が背後にあったようだ。「映画をつくるのならスピルバーグやルーカスを唸らせるものを」という発言も、この人の意気込みを感じた。でも、ことアニメに関しては、すでにスピルバーグは超えているので大丈夫かも(少なくとも『アメリカ物語2:ファイベル西へ行く』や『恐竜大行進』を観る限り… (^_^;; )。

それにしても、このインタビューに「改憲派」という言葉が出てくるということは予想していなかった。「いつの間にか戦争させられて」というアムロの言葉もあるけれど、そういえば、この国も「国際貢献」している間に「いつの間にか…」になることは考えられていないのだろうか…と、そっちの方にも発想が及んだ。

投稿者 amekura101 : 2005年9月26日 20:27

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