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2005年11月 9日

音楽研究と日本語版ディズニー・ビデオの問題

TSUTAYA藤木店にて、ビデオ「モア・シリー・シンフォニー」を借りてくる。ディズニーの「シリー・シンフォニー」は、すでにウォルト・ディズニー・トレジャーズ・限定版DVDでまとめて観られるようになったが、このDVDに含まれていないものが、このビデオに収録されていたからだ。ちなみに『捨てられた人形』と『マザー・グースのハリウッド』が「トレジャーズ」DVDに収録されていなかった2作。いずれもカラー。

貴重な映像を観られたことは良かったのだが、この吹き替え版には大きな問題がある。日本語の字幕がタイトル部分にも無理矢理重ねられるとか、カットがあるようだとか、作品の前後がちょん切れているという点はまあいい。しかし、そもそも歌と音楽で進めるのが『シリー・シンフォニー』であるのに、勝手に説明のナレーションを付け加えるのはいかがなものだろう。歌の部分まで日本語にする場合の予算の関係(訳詞を作ってミュージシャンを雇う)とか、英語字幕にすると話についていけないとか(それだけ歌と物語が密接になっているということでもある)の問題はあったんだろうが(別の理由でしたらお詫びして訂正させていただきます)、この説明ナレーションは、もともとのディズニーのプロダクションの性格を大きく変えてしまうのではないだろうか。

実はDVD『とっておきの物語 みにくいあひるの子』、『同 うさぎとかめ』にも「トレジャーズ」DVDに未収録のがあるが、こちらは英語版も観られるので、まだ助かる。歌の部分も日本語になっているようだ(詳しく調べてないので、確実に言えない…)。こういう風にしないと、音楽の良さ・意味がなくなってしまい、歌もアンダースコアのように聴こえてしまうのである。この「モア・シリー・シンフォニー」、LDでも同内容のものが出ていたようだが、もしLDが二か国語であれば、その資料的価値は高いと考えられる。実は『マザー・グースのハリウッド』にはracial streotypeの問題があるようで(→参照)、だから「トレジャーズ」には収録されていないのかもしれない。『捨てられた人形』にも、やはり同様の問題があるのだろう。

『シリー・シンフォニー』を詳細に研究する場合、この日本語のビデオは扱いにくそうだ。

投稿者 amekura101 : 2005年11月 9日 23:20

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