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2005年12月13日

ディズニー映画の舞台裏 (?)他

"The Reluctant Dragon" in Behind the Scenes at the Walt Disney Studio. Disney DVD 28070.

1941年製作のディズニー映画。俳優でユーモア作家であるロバート・ベンチリーが妻からケネス・グラハムの作った物語『ものぐさドラゴン』を次のディズニー映画にしたらどうかとディズニーに提案してくれと頼まれ、ウォルト・ディズニーに会いに行くというお話。そしてウォルトに会うまでに案内スタッフの元を抜け出し、偶然にアニメの製作現場をセクションごとにすべて見るということになっている。今見ると(当時も?)スタッフの芝居が何とも安っぽいので辟易してしまうが、演技付きのスタジオ案内と考えれば、それなりに楽しく観られる。ディズニーがすでに先駆けて作っていたという(笑)『The Reluctant Dragon』のアニメも最後に付いている。

もちろん音楽に関する場面もあり、フランク・チャーチルが参加してストーリー会議をやっている場面もあるし、ドナルド・ダックとデイジー・ダックがオーケストラ伴奏で歌う(?)場面もある。また『ダンボ』のサーカス列車ケーシー・ジュニアの登場するアニメにアフレコで音入れをするという場面も非常に面白い。ただマイケル・バリアーによると長編アニメでアフレコのスコア付けをやったのは『シンデレラ』からなので、その点には注意が必要である。ケーシー・ジュニアの声を作る、今日ではヴォコーダー(?)のような装置も面白そうだ。何という名前なのだろう? レコードで効果音で再生し、一方ではコードのついた大きなパッドを両手で首に当てがい、声を立てずにささやくと、レコードに録音された効果音がささやきの母音とミックス(?)されて、言葉になるようだ。

太陽の王子 ホルスの大冒険 東映ビデオ DRTD02103 (DVD)

間宮芳生が作曲、新室内楽協会による演奏。増田睦実 (ソプラノ)がヒルダの歌部分を担当。オーケストラも当然小さく、ヒルダの歌はリュート伴奏で上品な仕上がりである。 『ロマンアルバム』には楽譜も載っていて、《ヒルダの歌》の「昔々…」という出だし部分のリズムが割と自由に歌われていることが分かった。リュート伴奏とプレ・スコアリングによる賜物といえる。

それにしても、いわゆる「宮崎アニメ」(より正確には「高畑アニメ」?)というのは、こういところから出ていたのかと改めて実感。名作である。「団結して物事を達成する」というのは、当時のベトナム戦争云々、東映の労働運動云々とかを考える必要もなく、物語の骨子を支えるエネルギーとして生きていると思う。いや~、これを今まで観ていなかったのは不覚。TSUTAYA掛尾店にDVDがあるのは素晴らしい(ここには『西遊記』もある)。

この『ホルス』は次の『長靴をはいた猫』と合わせて東映動画の最盛期を物語るものという。『長靴』というのは、最初観た時からNHKの人形劇を連想してしまったが、『ひょっこりひょうたん島』の宇野誠一郎ということが分かって納得。ちなみに日本コロムビアの10枚組CD『東映動画長編アニメ音楽大全集』には《カラバ様万歳!》の回転数変化ナシのバージョンが収録されている。しかしあのギャグがないと、単なるフツーの行進曲に聴こえてしまうというのも事実。『東映動画アンソロジー 劇場篇 1958~1971』(トライエム MECB-2014)収録のは映画と同じ。

ヨハン・シュトラウスII世 喜歌劇《こうもり》序曲 ヨゼフ・クリップス指揮フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団 セラフィム(東芝EMI) EAC-30194 (LP)

むかしアンドー楽器で買ったLPレコード。『ポピュラー序曲集』とあり、スッペの《軽騎兵》、《詩人と農夫》、オーベール《ボルティチの物言わぬ娘》 、オッフェンバック《天国と地獄》、シュトラウス2世《ジプシー男爵》などが入っている(一部はダグラス・ギャムリー指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。

この中では、なんといっても《こうもり》が傑作。といっても感動の名演というよりは、何とも言えない趣味の悪さが笑いを誘うという類いのものである。特にワルツにおける「タメ」の具合が「あ~あ、やっちゃった~」という感じで、何ともイイ。最後の「タン、タン、タン」も、しっかり別テンポでオチが付いている。これはワザとやってるんだろうか、と思っていたくらいなのである。

でも経歴を見ると1914年ウイーン生まれ、ウイーン音楽院とウイーン大学に学び、フォルクスオーパーで指揮者もやったということだから、生粋のウイーン音楽家になるんだよな~。う~ん、まさかこういう演奏がオーセンティックなウイーンのテンポ、なのかなあ。ボスコフスキーが聴いたら、のけぞりそうだなあ 。

投稿者 amekura101 : 2005年12月13日 22:06

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