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2006年1月20日

歴史、資料

Richard J. Evans. In Defense of History. New York: Norton, 1997.

音楽ではなくて歴史学の本。ちょっとした合間に覗いているという感じ。いま読んでいるのは歴史における「事実」とは何かという問題を扱った章である。実例が引いてあるので、具体的であり、いちいちうなずいて読んでしまうところがある。いま記憶に残っている部分では、アーカイヴの資料として何をどのように取捨選択するのかという箇所が面白かった。アーカイヴィスト自身も、実はdocuments (text?)選択の段階でpre-conceived ideasを投入してしまうことが、確かにあるのだ。エヴァンズが探していたドイツの資料が危うくアーカイヴィストによって捨てられようとしていたのはすごい。アーカイヴィストがそもそもいないというのも歴史資料が収集・集積されないという問題になりそうだが、そういうアーカイヴィストがいても、歴史の全体像を認識するのは難しいものだと思った。

次はもうちょっと哲学的な、deconstructionどうとかの話。世の中に起こっていることすべてが所詮textであったとしても、実際には科学的な?証明によって、後々必ず同じように繰り返されるtext (あるいは繰り返されると多くの人が考えている textのようなもの?)と、そうでない全くcapriciousなtextがあるように思う。つまりtextにも何かしらの階層性を我々は認めているのではないか、あるいはそういうtextの中で我々は生きているのではないかと思われるのだけれど、どうだろうか。あれ、そうすると、やっぱりcontextが必要になる? textはcontextによって作られる、ということをimageする? でも何かしらコミュニケーションが設立しているように見えて生活が進むというのは、共通理解とは…う~んソシュールでも読み直せってか? え、textって用語の使い方が間違ってる?  (恥) いや、history と storyの違いとか、いろいろあるからなあ。

よく分からないけど、この本は面白そうだ。

ちなみに邦訳もあるようだ↓

投稿者 amekura101 : 2006年1月20日 22:21

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