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2006年2月10日
[LP] [Book] Af-Am. Hollers, Af. Drums, フロスト日和
Negro Blues and Hollers. 米 Library of Congress, Recording Laboratory�AFS L59 (LP).
アラン・ローマックス録音。大半はカントリー・ブルースですが、最初にアフリカ色の強いhollersが入っています。ただこれは英語のもの。アフリカのと確かに似てるなあ。アフリカ系アメリカ人のアクセントの強い話し声も挿入されていて、これはちょうど『ダンボ』の最後に出てくるカラスたちと同じような語り口です。さすがにbrotherという呼び方は使ってないようですが。
2曲目のhollerに関しては、心にずっと沈んでいくような深い悲しみを感ずる内省的な歌い口が感動的です。それに対して3・4曲目、アップテンポで歌う会衆歌のビートには、なぜかザディコ風のものを感じてしまいました。いろいろあるもんですねえ。
ブルース(ブルーズ)の方は、他にもたくさん聴いたことがあり、ここに収録されているものが特別様式的に違うという感じはしませんが、形式的にバラエティーに富んでいるのはoral traditionらしいですね。
The Music of Africa Series: Musical Instruments 3. Drums. By Hugh Tracey. 米Kaleidophone KMA 3 (LP).
ヒュー・トレイシーによるアフリカ音楽のフィールド録音は古典だそうですが、いやあ、確かにこれは面白いコンピレーションです。モノラル録音ですがしっかりとしたクリアな音質ですし、音楽的にも、すごく興奮する、密度の濃いものばかりが収録されております。ライナーが楽器の構造を述べた簡潔なものなので、文脈が分からないというところがありますが、そういうのは、おそらくCD化されたものを聴けばいいのでしょうか。財力に余裕があったら入手してみたいところです。トーキング・ドラムの、スピーチとドラミングを交互に収録したのも面白いですね。本来は交互に演奏することはないにせよ、とても参考になります。他にもAIMS Multimediaのビデオ『Discovering the Music of Africa』にもトーキングドラムの場面があったようには記憶しております。
さて、ようやくR. D. ウイングフィールドによる『フロスト日和』を読了いたしました。留学時に日本の友人に教えてもらい、アメリカでペーパーバックで読んではいたのですが、どうもイギリス英語になじめず、途中でリタイアしていたものでした。この度あきらめて日本語訳で読んでいたのです (^_^;; でも、結構ニュアンスが違いますね。アメリカ版が359ページに対し、創元推理文庫版は707ページもあります。かなり長い訳になっているのかな、という気がいたしますね。
内容はサスペンスとしてよりも人間ドラマとしての魅力を感じました。最初から最後まで面白さが平均して続くという印象でしょうか。映画に「この辺で抜けてトイレに行ってきても大丈夫」という箇所があるように、小説にもある程度の筋の重要さにおける「上下」のようなものがあるもんですが、それがまんべんなくならされているという感じでしょうか。警察における人間関係や主人公と町の人との関係など、フロスト警部をとりまく環境にとても興味を持たせてくれる内容ではないかと思われます。絡んで展開する事件が解決して、終結に向かって絞られていくと、アクション色が濃くなり、従来のサスペンスっぽくなるのは仕方ないことでしょうね。
この小説はテレビ番組にもなったようですね。どうやらそちらの方は結構人気があるようですが、この小説自体、あまりアメリカでは話題にならなかったんではないかという気がします。
しかし、このシリーズは、いずれ他のものにも手を付けてみたいと思っています(たぶん訳本で…)。
投稿者 amekura101 : 2006年2月10日 18:26