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2004年9月29日
アーサー・フィードラーの伝記
Dickson, Harry E. Arthur Fiedler and the Boston Pops. Boston: Mifflin, 1981.
フィードラーというと、親しみやすいクラシック音楽やポップス・オーケストラのために作られたルロイ・アンダーソンの作品を初演したことで知られている。彼の風貌や音楽から、とても親しみやすい人物像を想像してしまうのだが、案外プロフェッショナル気質の強い人物であることが、この本からも伺える。彼を扱ったドキュメンター映画『Arthur Fiedler: Just Call Me Maestro』でも、子供たちに、何となく嫌そうにサインをして「オレは子供は嫌いなんだ」とこぼす場面もあった。その場面の後には子供たちと愛くるしく撮影されたレコード・ジャケットが紹介されていて、本当のところは中和されているところがあるが、フィードラーは割とクールな人物であったことがこのディクソンの著作からも伺える。
まだ読み始めたばかりだが、これからが楽しみだ。
そういえば、渥美清のドキュメンタリーでも、撮影が終わった彼が寡黙にそそくさと現場を去る場面があった。「スーパーマンは飛べないんですよ」という彼のセリフは、私の「寅さん」にたいする幻想を打ち砕くことにもなったけれど、とても考えさせられるものであったことも確かだ。
投稿者 amekura101 : 2004年9月29日 21:02